お話会のQ&A
子どもからの質問
おはなし会で紙芝居を見た後に、子どもたちからいろいろな質問がでます。どんな質問が出たか、どういう答えをしてきたかを、紹介します。
紙芝居の内容に関係する質問もあれば、普段不思議に思っていることを質問してくることもあります。質問が出たときは、その質問をまず認め、楽しく考えられるように答えています。ここに挙げた答えは一つの例だと考えていただき、この通りに答えてくださいというものではありません。
どうぞ子どもたちの世界を、のぞいてみてください。(今後順次,追加していきます。)※この下には、大人からの質問もあります。
1.栄養ってなに?
(答え)
遊ぶ時の力のもと、大きくなるもとになるもので、食べ物に入っています。
2.骨の数は大人も子どもの同じですか?
(答え)
骨格は子どもも大人も同じです。でも子どもの時にはバラバラだった骨が、大人になるとくっついて一つの骨になるものがあり、大人の方が数が少なくなります。
3.血はぐるぐる回っているの?
(答え)
そうです。心臓から出て、心臓に戻ってきて、また出て行ってと、全身を回っています。
4.鼻水はどうして出るの?
(答え)
風邪のバイ菌が鼻から入ってくると、体はバイ菌はいらないよ、と反応します。バイ菌を鼻水と一緒に、外に追い出そうとして、鼻水が出ます。
5.風邪を引くとなぜ咳が出るの?
(答え)
風邪のバイ菌を、外に出そうとして咳が出ます。バイ菌が喉から空気の通り道に入っていくと,バイ菌と戦って痰を作ります。痰を外に出すために、咳をするのです。
(ちなみにこの質問は、男の子女の子の紙芝居の直後でした。どんな質問が来るかなと思っていた大人の思惑とは全く違っていました!))
6.なんで爪は伸びるの?
(答え)
爪も生きているからです。爪と髪は、皮膚の仲間で、生きているので伸びるのです。でも切っても痛くないですよね。痛みを感じる神経がないからです。
7.赤ちゃんの爪と大人の爪は同じ?
(答え)
赤ちゃんの爪も、大人の爪も同じです。でも赤ちゃんの爪は、薄くてすぐ伸びます。大きくなるにつれて、指先の大きさに合わせて爪も大きくなり、厚くなり、伸び方もゆっくりになります。赤ちゃんは成長する力が大きいので、のび方が早いのです。
このあと、成長ということを少し説明しようと思ったからだ先生は、子どもたちに問いかけました。「子どもは1年で5センチも10センチも大きくなるけど、お父さんやお母さんはそんなに大きくなる?」すると子どもから「ならない。」と返事がありました。「大人は成長が止まるので、背は伸びないのね。」と返すと、子どもが「横に伸びる」と。会場は爆笑でした。「その通り。」と答えました。
8.なんで虫歯になるの?
(答え)
口の中には、歯についたご飯やおやつ、飲物のかすを食べているバイ菌がいっぱいいます。そのバイ菌は、歯を溶かしてしまう酸を出し、虫歯を作ってしまいます。
9.どうしてあくびが出るの?
(答え)
「どんな時にあくびが出るかな」と問うと、子どもが「つまんない時」と返してくれました。あくびは大きく息を吐く、呼吸の一つです。酸素を使ってできた二酸化炭素をたくさん吐き出したい時に、あくびが出ます。
10.赤ちゃんが生まれる時、病院にいくけど、どうしてわかるの?
(答え)
お母さんには、そろそろ産れるというのがわかるの。そういう印があるの。それでお母さんは、病院にいこうって決めるのよ。
11.トイレに行きたい時、漏れちゃうことがあるのはなぜ?
(答え)
おしっこをためる膀胱という袋は、いくらでもおしっこをためる事はできなくて、いっぱいになるとあふれてしまいます。だから、おしっこに行きたいな、と思ったら、すぐトイレに行きましょう。我慢してため過ぎると、トイレまで我慢できなくて、もれちゃうこともありますよ。
12.おっぱいはどうして出るの?
(答え)
お母さんのおっぱいには、おっぱい工場があって、そこで血液からおっぱいを作っています。赤ちゃんが吸うと、もっと作らなくっちゃと思って、たくさん作るようになります。
この説明に対し、さらに、ミルクでしょ?と質問が続きました。 牛乳もお母さん牛が作っています。牛のおっぱい、つまり牛乳を、牛からもらっているのね。
13.目は何で動くの?
(答え)
目は丸いボール型で、ボールにたくさん筋肉がついています。筋肉があるから、右や左、上や下、ぐるっと回すこともできるんですよ。
14.筋肉が伸びると、目玉がでるの?
(答え)
物語の中ではそういうこともあるかもしれないけど、実際には筋肉が伸びて目玉が飛び出すことはないですね。
15.何で心臓の音がするの?
(答え)
心臓にはお部屋が4つあります。お部屋の間には、ドアがついています。みんなもドアをしめるときに、バタンと大きな音がすることがあるでしょう。心臓のドアは、血液を流すときに開き、流し終わるとバタンと閉じます。それが心臓の音です。
大人からの質問
おはなし会に子どもと一緒に参加していた保護者の方からも質問がでます。その質問と回答の内容をお伝えします。
おはなし会を通して、大人に体の話が伝わるのは、とても嬉しいことです。普段気になっていること、知りたいと思っていたことを質問されることが多いようです。なかなか聞く機会がないですから、おはなし会を活用していただくのはありがたいです。
こちらも今後追加していきます。
1.熱があって子どもをお医者さんに連れて行くと、聴診器をあてるのはなぜですか?
(答え)
熱がある時、酸素と栄養を体中に回そうとして、心臓は血をたくさん回します。心臓がちゃんと働いているかを確かめているのが一つです。もう一つは、呼吸の音を聞いています。痰が溜まった音がしていないか、気管支が狭くなっている音がしていないかを確かめています。
2.夏と冬で、飲む量がそんなに違わないのに、冬の方がおしっこが近くなるのはなぜですか?
(答え)
体のいらない水は、おしっこで捨てますが、汗でも捨てています。夏の方が汗が多いので、おしっこの量が減ります。冬は汗をかかないので、おしっこが多くなります。それで、おしっこに行く回数が増えます、つまり、おしっこが近いことになりますね。
3.冷えるとおしっこは近くなりますか?
(答え)
寒いときは汗が出ないので、その分、おしっこになる水が多いからです。冷えは、皮膚の血管が縮んで皮膚が冷たくなっている状態です。皮膚に流れる血液が少ないということは、汗の材料が少ないことですから、汗が出にくいのです。
4.女の子は冷やさない方がいいと言って、毛糸のパンツも売っていますが、男の子は毛糸のパンツがなくても、大丈夫なんですか。
(答え)
女の子は卵巣も子宮もお腹の中にあります。あったかいところにあるので、冷やさないようにと言いますね。男の子は、精巣がお腹の外の陰嚢の中にあります。精巣はお腹の中より低めの温度が働くのにちょうどいいからです。なので男の子は特段冷やさないようにと言わないですね。
5.ペニスのお風呂での洗い方は?
(答え)
だんだん自分で洗えるように教えていくといいですが、包皮からペニスの先を出して、お湯をかけて洗うようにします。包皮に垢がたまる(恥垢といいます)と、臭ったり、痒くなったりするので、気をつけましょう。
6.トイレのシャワーはおしっこの後も使った方がいいですか?
(答え)
うんちの汚れを流すときや、経血を流すのにはいいですが、おしっこの後に流す必要はないでしょう。むしろ膣を洗ってしまったり、刺激になったりするので、流さない方がいいです。